【今日の歴史】2001年10月23日の事【iPodを発表】

【今日の歴史】2001年10月23日の事【iPodを発表】

携帯音楽プレーヤー・iPodを発表

iPod(アイポッド)は、アップルが開発・販売する携帯型デジタル
音楽プレイヤー。
本体に搭載されている記憶装置に数百から数万曲の音楽を
保存することができる。

現在、アップルより発売されている iPod はiPod shuffle(アイポッド・シャッフル)、iPod nano(アイポッド・ナノ)、iPod touch(アイポッド・タッチ)の3種類である。

特徴
iPod は光沢のある白または黒、金属的な銀を基調としたシンプルなデザインで、iPod および第一、第三世代の iPod nano の裏面は鏡面加工されたステンレスを用いて高級感を演出している。

最初の iPod は「四角と丸で表す事ができる」デザインで、後の世代や mini、nano もそれを踏襲している。
このデザインは、液晶のない shuffle ですらホイールとよく似た形のコントロールパッドを備えるほどに一貫している。
ただし、2012年7月現在、このデザインを採用しているのは iPod classic のみである。
大きな液晶画面を備え、その下には iPod の象徴とも言うべきホイールがある。
このホイールを用いて選曲、音量調整、早送り、巻き戻し、画像・動画閲覧などすべての操作を直感的に行える。
touch は従来の iPod とは異なり、表面全体を液晶画面とし、それに触れることで直観的な操作を実現している。

iPod には1G、2G、3Gというように明確な世代が存在する。
なお、これらの数字の後ろにある「G」は、『世代』を意味する英単語である「ジェネレーション」[1]の略である。
日本語においては第一世代などと称されることもある。

iPod へ音楽・動画やそのプレイリスト、写真などを転送するには、iTunes もしくは XPlay などのアプリケーションを使用する。
開発元のアップルでは iTunes を使用することを推奨している。

バリエーション
アップルは現在3種類のiPodを販売しており、モデルによって容量やデザインが異なっている。
全機種でフラッシュメモリを記録媒体として用いられている。

iPod classicは初代iPodからの流れを汲むシリーズであったが、2014年9月10日にアップルストアでの取り扱いを終了した。

iPod mini は iPod nano の登場に伴い生産中止された。
iPod U2 Special Edition(アイポッド・ユーツー・スペシャル・エディション) は第5世代 iPod の登場に伴って一旦生産中止されたが、2006年6月6日、第5世代 iPod の30GBモデルをベースに、背面のステンレススチールまで黒いオールブラックの筐体で再登場した。

iPod はその時期に応じて投入される新しい世代の存在が牽引力になり、2001年にオリジナルモデル(第1世代)が登場して以来、市場の中で高い地位を確保し続けている。
多くのハードディスク型デジタルオーディオプレーヤーと同様に、現在のドライブ容量は音楽、画像向けに利用されていて、データストレージといった用途ではほとんど宣伝されていない。

歴代iPodの一部
 歴代iPodの一部

iPodシリーズの歴史
最初の iPod はマッキントッシュ専用のデジタルオーディオプレーヤーとして2001年10月23日に発表され、2002年発売の第2世代で Windows にも対応した。
「iTunes のライブラリに収めた音楽を外へ持ち出す」というコンセプトで開発されており「まず iTunes ありき」である点が、先行していた他のデジタル音楽プレイヤーとははっきり異なる。
これは iPod 発表時の惹句「iTunes to go(アイチューンズ・トゥ・ゴー)」によく現れている。この惹句はiBook(アイブック)発表時の「iMac to go(アイマック・トゥ・ゴー)」にかけたもの。
日本では「Goodbye MD(グッバイ・エムディー)」という惹句でミニディスク市場からの占有率獲得を目指した。iPod は iTunes との同期機能を備えることにより、自宅での環境をそのまま外へ持ち出すというコンセプトをより鮮明にした。

発売された初期の頃は電池の消耗・劣化が激しく、更に電池の交換費用が高額だったために、米国では購入者から電池交換費用を安くするよう運動やデモを起こされ、集団訴訟にまで発展した。この訴訟でアップル社が応じた和解の条件は以下の通りである。2004年5月31日までに第3世代までの iPod を米国で購入した米国の居住者に対して、バッテリの無償交換もしくは50ドルの商品券を渡すこと、あるいはその期間までに iPod の電池交換を有償で受けた購入者には最大で50パーセントの有償交換金額の返金に応じる、の2点である。

また、イギリスの国会でも iPod の電池劣化問題が話題となったが、2004年6月以降からは電池も改良され、更にサポートとしてAppleCare Protection Plan(アップルケア・プロテクション・プラン)が発売されて解決している。2005年10月14日には、電池交換サービスの料金が従来の15,750円から半額以下の6800円に改訂された。

iPod の新製品は発表直後に発売開始されるため、初期出荷数と需要のバランスが悪く、人気が集中する発売から数か月は購入が難しくなる状況に陥る場合が多い。iPod mini や iPod shuffle の場合がそれに該当し、店舗で入手困難な状況が数ヶ月間は続いた。

iPod が普及する要因になったのは、使いやすいUIとシンプルなデザインもあるが、iPod ユーザが自らが所有する iPod を他人に見せたり触らせることが多いためである。そういったユーザによる活動や、多くのユーザによるネット上でのトラブルシューティングの多さが、iPod をデジタル音楽プレイヤーのスタンダードの地位に押し上げ、今なお iPod ユーザを増やしている。そのため、2007年では、日本の総売上の約5割が iPod シリーズである。米国では8割近い。

日本では iPod が2003年に、iPod mini が2004年に、更に iPod shuffle が2005年に揃ってグッドデザイン賞を受賞した。ちなみに iPod mini が金賞を、iPod shuffle はグッドデザイン賞ベスト15に選ばれた。
更にロジクール社が出した iPod 用のワイヤレスヘッドホンも同様に2005年グッドデザイン賞に選出された。

2005年10月12日、動画の再生に対応した第5世代の iPod が発表され、同時に動画転送のためのツールである iTunes 6 を発表した。

また、2006年1月11日に「iPod Radio Remote(アイポッド・レイディオ・リモート)」という名でサードパーティからは既に発売され、以降も公式な対応が求められていたFMラジオチューナー機能付きのワイヤードリモコンが発表され、第5世代以降発表の shuffle を除くモデルでのラジオ受信が可能となった。

また、ファームウェア上ではRadio Data System(レイディオ・データ・システム)(RDS)標準に準拠したデータが送られ、ラジオ局の情報や聞いている曲、ミュージシャンの名前などの情報が表示される仕様となっている。

北米などを中心にRDSは既に開始されているものの、日本のFMラジオ放送ではこのRDSを送信しておらず、現在は特に何も表示されない。
また、日本の見えるラジオなどのFM文字多重放送には対応していない。

第5世代発表から11か月後の2006年9月12日にはマイナーチェンジが行われ、新たに80GBモデルが投入された。主な改良点は液晶ディスプレイの高輝度化(従来比160%)、動画再生機能の強化、iTunes Store(アイチューンズ・ストア)からのゲームダウンロードに対応、等。同時に映画コンテンツ(2006年9月現在日本では開始されていない)・5G iPod 向けゲームのダウンロードに対応した iTunes 7 が発表された。

なお、この際第1世代 iPod からリクエストされてきたギャップレス再生機能をサポート。

2007年2月8日、アメリカ合衆国ニューヨーク州のカール・クルーガー上院議員が iPod などの電子機器を操作しながら横断歩道を渡ることを禁じる法案を同州議会に提出した。

同州では iPod などの電子機器を操作しながら横断歩道を歩いていた住民が車に轢かれ死亡する事件が3件発生し、そのうち1件は「危ない」と叫んでいたのにもかかわらず気付かずに轢かれて死亡した。

2014年9月10日に開かれたAppleスペシャルイベントの終了後、公式サイトのアップルストアでのiPod classicの取り扱いがなくなり、各メディアにおいて販売が終了したことが報道された。

これにより2001年から続いた特徴的なスクロールホイールを搭載した全てのiPodがラインナップから姿を消したこととなる。

互換性
第一世代 iPod は Mac OS 9 または Mac OS X が動作するマッキントッシュでのみ使用できたが、2002年7月17日にアップル社はオリジナルのHFS+フォーマットの代わりにFAT32でフォーマットされた内蔵型HDDを持つ Windows 互換 iPod の販売を開始した。

アップル社は2003年10月16日に iTunes の Windows 版をリリースした。
それ以前は、Windowsユーザーが iPod を使うには、Musicmatch Jukebox、ephPodまたは XPlayといったサードパーティ製ソフトウェアが必要だった。
iTunes の Windows 版が公開されるまで Windows 向け iPod には、Musicmatch Jukebox が同梱されていた。

初代 iPod はマッキントッシュでしか使えなかった。
これは、HFS+でフォーマットされた記憶装置を Windows で認識することが特別な追加ドライバソフトウェア無しには不可能だからである。

第二世代はマッキントッシュ用がHFS+、Windows用がFAT32でフォーマットされて出荷された。

第三世代はHFS+フォーマットで出荷され、これをWindowsへ接続した場合FAT32フォーマットに初期化するかどうかの確認メッセージが表示される。なお、FAT32フォーマットの iPod をマッキントッシュに接続して使うこともできる。マッキントッシュは、FAT32でフォーマットされた記憶装置を認識し、互換性を保ったまま使用できるからである。

現在では、旧世代のマッキントッシュのみに対応している iPod も、iPod Updater で復元することで両オペレーティングシステムに対応させる事ができるが、アップル社の保証外動作のため保証は受けられなくなる。

2004年1月8日に、ヒューレット・パッカード社は iPod をベースとしたHPブランド・デジタル音楽プレイヤーの製作のためアップル社から iPod のライセンスを受けたと発表した。
次の日、当時のヒューレット・パッカード社のチェアマン兼CEOのカーリー・フィオリナは2004年にコンシューマー・エレクトロニクス・ショーで iPod ベースの青色の装置を披露した。

この「青色 iPod」はアップル社の製品ではないが、アップル社製の iPod と全く同等の機能を有しているOEMである。実際に販売されたヒューレット・パッカード社版 iPod は青色ではなかったが、本体金属面にアップル社のロゴとヒューレット・パッカード社のロゴの刻印がある。

2005年8月、「デジタルエンターテインメント戦略に合致しない」ことを理由に販売打ち切りを表明。
同年9月末頃に販売を終了したものと見られる。

iPodLinux プロジェクトは iPod で動作する Linux のARMバージョンの移植に成功している。
これは uCLinux という仮想メモリの扱えない機器類への組み込み用に設計されたLinuxをベースとしており、現在第一世代(スクロールホイール)iPod から第三世代 iPod までをサポートし、公式にはサポートされていないが、第四および第五世代 iPod、第一および第二世代の iPod mini、第一世代 iPod nano 上でも利用できる。Mac OS X 及び Windows 上からインストールするためのインストーラが利用できる。

iPod をマウントできれば他のオペレーティングシステムからでもインストールできる。
SourceForge.net内にこのプロジェクトのウェブページが存在し、多くの関連文書がオンライン上に存在する。

また、同じようなものではRockboxプロジェクトというオープンソース・ファームウェアも存在し、音質向上、多機能化を実現する。
現時点でiPod 1世代から5.5世代、iPod Mini、iPod Nano 1世代、2世代まで互換性をサポートしている。
また、iPod Classic は開発中である。

これら Linux や Rockbox は設定次第ではマルチブートして併用可能である。
そのほかにはゲームボーイおよびゲームボーイカラーに対応したエミュレーターやファミリーコンピュータを動かす技術などが開発されている。
市販されたゲームではボンバーマンやソニック・ザ・ヘッジホッグなどが既に公式のゲームとして販売されている。

抜粋:http://ul.lc/53hz(wikipedia)より

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