【今日の歴史】1770年7月1日の事【失われた彗星】

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シャルル・メシエCharles Messier1730年6月26日 - 1817年4月12日フランスの天文学者。星雲・星団・銀河に番号を振り、メシエ・カタログ(M31とか最初にMの付くやつ)を作ったことで有名出典:wikimedia.org
シャルル・メシエ
Charles Messier
1730年6月26日 – 1817年4月12日
フランスの天文学者。
星雲・星団・銀河に番号を振り、
メシエ・カタログ(M31とか最初にMの付くやつ)
を作ったことで有名
出典:wikimedia.org

レクセル彗星が地球に最接近

レクセル彗星(Lexell’s Comet)
観測された彗星としては最も地球に近づいた彗星
レクセル彗星が地球から0.0146天文単位
(約218万4129km)まで接近。
1 天文単位(1Astronomical unit 略して1AU)は
正確には149 597 871 キロメートル
約1億5千万kmと考えると覚えやすいです。

1 天文単位(1AU)
1 天文単位(1AU)

概要
1770年6月に天文学者のシャルル・メシエによって発見された大彗星である。

彗星の命名規則に基づいた名前D/1770 L1であり、レクセル彗星という名称はこの彗星の軌道を計算したアンダース・レクセルに因んでいる。

レクセル彗星歴史上のどの彗星よりも地球の近くを通り過ぎたことで有名である。

このときレクセル彗星地球から0.015 AU(約218万4129km)の地点まで接近した。

レクセル彗星1771年以降は観察されておらず、失われた彗星と見なされている。

レクセル彗星以外にも発見者ではなく軌道計算者の名前が付けられた彗星が存在し、それらはクロンメリン彗星エンケ彗星ハレー彗星である。

最接近
1770年の7月1日には、レクセル彗星は地球から0.015 AUの地点を通り過ぎた。
これは地球と月の距離の約6倍に値する。

メシエは彗星コマの直径を2度23分と測定した。
これは、月の見かけの約4倍のサイズである。

彗星の各部名称核を取り巻くボヤッとしたガス状の部分がコマ(coma=ラテン語で髪の毛の意)出典:www.nao.ac.jp
彗星の各部名称
核を取り巻くボヤッとしたガス状の部分がコマ
(coma=ラテン語で髪の毛の意)
出典:www.nao.ac.jp
著作:国立天文台

当時のイギリスの天文学者は、24時間以内に42度も空を移動したと指摘した。
この天文学者彗星の核が木星と同じ大きさに見えたと指摘し、

「銀色に輝くコマに囲まれ、彗星の最も明るい部分は月の明るさと同じであった」

と述べている。

メシエ1770年10月3日太陽から離れていくレクセル彗星を観測した。
このときの観測が、レクセル彗星の最後の観測となった。

ん~と、わかりづらいよね。。。

ざっくり1億分の1縮尺すると、太陽が14メートル、地球が13センチ(太陽デカ!w)太陽と地球の距離が大体1500メートル(1AU=1億5000万キロだからね)自分が地球だとすると、22,5メートル先を彗星が通った事になる。

そして、コマ(彗星周りのボヤッとしたとこね)と尾があるから数メートル前をトラックが通ったようなものですw

状況によっては尾がかすってる?

そのくらい近かったわけです。
月の4倍の大きさに見えたわけですからw

発見
レクセル彗星1770年6月14日いて座内でメシエが発見した。

メシエがレクセル彗星を発見したとき彗星の大きさは小さかったが、その後の数日間でレクセル彗星は急速に大きさを増していった。

彗星のコマ6月24日には27分角に達した。

このとき彗星の見かけの等級は2等であった

レクセル彗星メシエ以外の天文学者にも観察されている。

レクセル彗星日本でも観察されており、この天文的・歴史的現象の記録が残っている。

軌道計算におけるレクセルの研究は、近代的な軌道決定法の始まりだと考えられている。

本当は今日の主人公なのだが、文献がほとんど残っていない…。

アンダース・レクセル

Anders Johan Lexell
1740年12月24日 – 1784年12月11日 (ユリウス暦)
当時スウェーデン領であったオーボ(現フィンランド)
生まれのスウェーデン系フィンランド人の
天文学者である。
ロシア帝国に帰化し、ロシアで活躍した。
ロシア語サイトも覗いたが結構謎の多い人物らしい。
ロシア語名は Andrei Ivanovich Leksel
(Андрей Иванович Лексель)
Anders Johann Lexellまたは
Johann Anders Lexellとも書かれる。
レクセル彗星や天王星の軌道を計算した。

超略歴
1768年ロシアに帰化しペテルスブルクで天文学教授となり、彗星の運動を研究した。

1770年シャルル・メシエが発見した彗星 D/1770 L1軌道の計算を行った。

この彗星は後にレクセル彗星と名付けられた。

レクセル彗星は観測された彗星としては最も地球に近づいた彗星で、300万km以内に近づいたと見積もられている。

レクセル彗星はその後1779年木星に近づき軌道が変化し、太陽系外へ去って再び観測されていない。

また天王星が発見されると、その軌道を計算し、彗星ではなく、惑星であることを確認した。

また天王星の軌道の変化からさらに発見されていない惑星が存在すると推定(ココがすごい)したが、海王星の位置について、計算できるようになったのは後のユルバン・ルヴェリエらによってである。

N. S. チェルヌイフが1973年9月22日に発見した小惑星(2004)レクセル彼の功績を記念して名付けられた。

ちなみに(2004)とは年代ではなく小惑星の小惑星番号です。
この他にも色々な人の名前が付けられているので見てみるのも面白い。
ということで、レクセルが2004番なので2001~3000の一覧wikiを貼っておきます。
小惑星の一覧 (2001-3000)(Wikipedia)

抜粋:http://tiny.cc/k6xzzx(wikipedia)より

豆知識
ちなみに、恒星や惑星・星団・月など光量の多いものは屈折式、星雲など元々光量の少ないものは反射式やシュミットカセグレンなどの大口径のものがいいですよ。

あと、屈折式はレンズの色収差が出やすいので、良いレンズとコーティングをしたものを選びましょう。

オススメメーカーは個人的にケンコービクセンセレストロンかな?

ケンコー屈折式はいいですけど、反射式はやめた方がいいですw
セレストロンは殆どシュミットカセグレン式しか無いというよりもそれしか買っちゃいけません^^v
ビクセンにもフローライトレンズがあったと思うので、屈折・反射ともにコスパはいいです。

追尾写真を撮る人はモータードライブも必須です。
みかけよりも地球の自転速度は速いですからw

観測道具のなにが一番大切かというと、実は架台です。
しっかりした三脚赤道儀は必須です。
いくら良い望遠鏡を用意してもここがしっかりしていないと、宝の持ち腐れというか、観測できませんのでw
初心者の方が見落とし易いので注意が必要です。

取り敢えず、初心者が使いやすくて買っても後悔しないものを載せておきます。
(買わなくてもいいので、参考にしてください。)

興味があったら見て下さい。
(興味が無い人は見なくていいですw)

本格的に使いたい人はこちらではなく、実際に店舗まで足をはこび、自分の目で確かめて下さい。
望遠鏡・双眼鏡は妥協しちゃダメ!v

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