リンドバーグ愛児誘拐事件
1932年にアメリカ合衆国で起こった誘拐殺人事件。
捜査機関によって犯人が特定されたものの冤罪説もあり、
謎が多いことで知られている。
概要
1932年3月1日、初の大西洋単独無着陸飛行に成功したことで有名な飛行士チャールズ・リンドバーグの長男チャールズ・オーガスタス・リンドバーグ・ジュニア(当時1歳8ヶ月)がニュージャージー州自宅から誘拐される。
現場には身代金5万ドルを要求する手紙が残されていた。
10週間に及ぶ探索と誘拐犯人との身代金交渉をしたが、1932年5月12日に邸宅付近でトラック運転手が、長男が死亡しているのを発見した。
(遺体画像もありますが、載せません!そういうのを見たいならググれ。)
2年後、身代金の金券がガソリンスタンドで使用され、容疑者として、ドイツ系ユダヤ人移民のブルーノ・リチャード・ハウプトマンが浮かび上がった。
彼の家には1万2千ドル以上の金券と拳銃が隠されており、これは仕事仲間のイシドア・フィッシュから預けられたものだと話していた。
後にフィッシュはドイツで死亡していて、渡航の際に金券を使用している。
リンドバーグが身代金を支払った後に、ハウプトマンは大工の仕事を辞めている。
ハウプトマンが犯人として注目されると、目撃証言などが報告された。
なお、フィッシュとハウプトマンは詐欺を働いていた過去があった。
3年以上後に、殺人で告訴されたハウプトマンの裁判が始まった。
ハウプトマンは裁判の終了まで無罪を主張し、弁護のために大金を支払ったが、死刑判決が出され、1936年4月3日に電気椅子で死刑執行された。
彼は事件当日に仕事をしているというアリバイがあり、夜の9時に妻を迎えに行っているが、出勤簿などは裁判までに消失している。
ハウプトマン冤罪説
ハウプトマンが単独で使用したと結論付けられた梯子は、一人では使用できないタイプだとする説がある。
犯人が足をかけた時壊れたとされている梯子について当時検察側は、ハウプトマンが自分の家の屋根裏部屋の床から材料を切り取り自作したものと主張した。
ハウプトマン側は梯子の木材と屋根裏部屋の床の木材が一致しない事、大工だったハウプトマンが作成したにしては梯子の作りが稚拙である事を主張した。
裁判において、裁判長はこの証拠品として申し立てられ続けた梯子を2度却下しており、3度目に認めている。
ハウプトマンが処刑された後、犯人から度々送られてきた『謎のマーク』が記された手紙が書かれたと思われる机の一部が家具屋から発見された。
それには『ハウプトマンは事件とは無関係である』という内容の告白状が書かれていたという。
また、『謎のマーク』は、机に空いている穴の形と一致している(ただし、このマークについては、ハウプトマンのイニシャル「BRH」のアルファベットを組み合わせたものだというのが現在のところは有力である)。
マークの詳細については、2つの青い輪を組み合わせてはんこのように押され、組み合わせた真ん中に赤い円が描かれている。
この輪と穴(黒い部分)が家具屋の机の一部分と一致した。
なお、自白すれば新聞社から9万ドルが支払われるという話もあり、証言者の中にも買収された老人がいて、不利な状況が作られていた。
犯人逮捕後にも、身代金が使用されているのも確認されている。
(。´・д・)エッ
リンドバーグ関与説
また、近年になって、「自分は死んだはずのジュニアである」と名乗りを上げるロバート・アルジンジャーなる男性が現れた。
彼は誘拐された後、理由あってギャングの隠し子として育てられたのだそうだ。
彼はリンドバーグ家にDNA鑑定を依頼したが…何故か拒否された。
過去にリンドバーグの隠し子とされた人はDNA鑑定で実子だと認められている。(下の写真)
ちなみに、妻アン・モローとの間に6人、ドイツの帽子屋さんのブリギッテ・ヘスハイマーの子供3人(写真)はDNA鑑定の結果、実子と認められた。
ここまでは実子。
ドイツで二人の女性(姉と妹)に産ませた5人(これはリンドバーグ家はノーコメント)いるらしい。。。
わたしもノーコメントw
そのアルジンジャーの証言によれば、彼の父フレッドは、シャープ(リンドバーグ家の女性使用人で事件取調べ中に謎の服毒自殺を遂げた)、そしてハウプトマンと交流があったとし、彼らが一緒に写っているとする写真を提示した。
更に「ロバートと父フレッド・母ナンシーの間には何らの血縁関係もない」とDNA鑑定で証明されているとしている。
それに加えて、ジュニアは耳が不自由であったが、ロバートもまた耳が不自由であり、生涯殆ど形の変化しない耳の形もそっくりであるという。
晩年のリンドバーグと顔かたちが非常に良く似てきているとも主張している。
話をもどそう。。。
リンドバーグ関与説における殺害の原因としては、
「リンドバーグには生前様々な悪質な奇行があったとされ、それが息子を死なせる何らかの原因となったのではないか」
という推測、ならびに
「妻アン・モローの父ドワイト・モローが、遺産の配当金年30万ドルの受取人をジュニアに指名していたため、遺産の配当金を欲したのだ」
とするロバート自身の説が主張されている。
実際にジュニアの死後、遺産の配当金はリンドバーグに向かった。
ロバートは、「真実を知りたい」としてリンドバーグ家にDNA鑑定を申し入れているが、リンドバーグ家はこれを拒否している。
真相は不明だが、夫以上に鋭敏な感性の持ち主であるアン・モローが長い期間にわたって重大な秘密について気づかない、または疑問を持たないまま夫婦生活を続けたとするのもまた不自然、とする意見もある。
そして、リンドバーグは
「ジュニアのしつけのために何時間か彼を部屋に一人きりにする」
という習慣があった。
身代金の受け渡し現場には2人いて、庭からも2人分の足跡が発見されている。
更に、ハウプトマンが侵入のために梯子をかけた場所は、リンドバーグの書斎のすぐ横であり、彼が気づかないのは不自然であるという主張、息子ジュニアの遺体を通常の土葬ではなくアメリカでは珍しい火葬することを希望し、その遺灰をすぐさま太平洋に撒いたことなど謎が多すぎる事件であった。
豆知識
この事件をきっかけに、複数州にまたがる誘拐犯行は連邦犯罪であり、自治体警察ではなく連邦捜査局管轄と定める「リンドバーグ法」が成立した。
アガサ・クリスティの小説『オリエント急行の殺人』の序盤で登場するアームストロング幼児誘拐事件は本事件を参考にしているとされる。
チャールズ・リンドバーグは世界で初めて人工心臓を作った事でも知られている。
殺害したのは実は妻アンの姉、エリザベス・モローだと言う説もある。
リンドバーグに恋心を抱いていたエリザベス、しかし彼が選んだのは妹のアン。
そのことが原因となり精神的に病んでしまったエリザベスが嫉妬に駆られてジュニアを殺害し、それを知ったリンドバーグが家名を守るために事実を隠蔽して誘拐事件をでっち上げたという説。
ワケガワカラナイヨ!
(ぬいぐるみっぽいものw
抜粋:http://u111u.info/kRp4 (wikipedia)より
別の世界のリンドバーグとして読めば面白い。
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