【エボラ出血熱】未承認薬「アビガン錠」副作用に不安も

【エボラ出血熱】未承認薬「アビガン錠」副作用に不安も
用法については妊婦及び妊娠の可能性のある女性への投与は禁忌。
用法については妊婦及び妊娠の可能性のある女性への投与は禁忌。

現在のエボラ出血熱エピデミック状態なら仕方ないと思うが、どんな薬にも副作用がある事を理解して欲しい。ファビピラビルについては動物実験で胎児に対する催奇形性の可能性が指摘されため、厚労省による製造販売承認は大幅に遅れたうえに緊急の場合のみ製造可能という条件がついてしまったという経緯がある。
そのため、用法については妊婦及び妊娠の可能性のある女性への投与は禁忌。

また男女を問わず、投与期間中及び投与終了後7日間においてはなるべく性交を行わないこと(性交を行う場合は必ず避妊すること)とされている。
また、用量としては通常、総投与期間は5日間まで。200mgのアビガン錠で一人当たり40錠までとされている。勿論、規定用量よりも多くなれば副作用を起こす可能性も高くなるのは言うまでもない。
ウイルスの細胞内での遺伝子複製を防ぐことで増殖を抑えこむ作用を持つ薬剤であるため、人の遺伝子(DNA)にも影響を及ぼしてしまうのだろう。
ノロウィルスにも効く万能薬のように持て囃されているが、他の薬剤でノロウィルスを抑え込める状況であれば敢えてこれを服用する必要はない(特に女性)ように思える。
何に関しても表裏理解しようと言いたい。
もう一つ気になった事がザイール株エボラウィルスの微粒子は少なくとも90分感染能力あるらしいと言う事。簡単にいえば、体外に排出されても90分間はウィルスが生きていると言う事。
これでこの前、防護服を着ていたにも関わらず感染してしまった事故も納得がいく。要するに防護服を脱ぐときに感染してしまったというわけ。
空気感染の噂もあるが今のところ空気感染はしないらしい。
らしいとしか言えないのにも理由があって、先ほど書いたように体外に排出されてから90分はウィルスが生きている事、エボラウィルス自体が他のウィルスよりも小さい事、そして感染に必要なウィルス数がインフルエンザウィルスが1000-3000個であるのに対してエボラウィルスは3-4個で感染してしまう事。
これらを総合して、ホコリにエボラウィルスが付着した場合それが空気中を舞い人体に付着したり、呼吸器に侵入し得る可能性が有るため空気感染するのではないか?という憶測が流れている。
まあ、空気感染が有るのなら感染者数がもっと多くなければおかしい話ではあるが。
兎にも角にも、感染しないに越したことはない。
予防は大事!
長くなってしまったが、今話題になっていることを大まかに説明してみた。
用語:エンデミック(想定内感染)→エピデミック(予想外の感染拡大)→アウトブレイク≒パンデミック(世界的な感染の流行)

エボラ出血熱への効果が期待される富士フイルム<4901.T>のインフルエンザ治療薬「アビガン(一般名ファビピラビル)」について、英ケンブリッジ大学の研究チームは21日、ノロウィルスに対しても効果を発揮する可能性があるとの見解を示した。
研究はなお初期段階にあるが、マウス実験でノロウィルス感染を低減、または除染する効果が確認された。
アビガンの投与で、ノロウィルスが「致死突然変異誘発」と呼ばれる自滅プロセスに至り、事実上、死滅するとしている。

入国窓口、5空港に限定=エボラ熱警戒で米政府
米国土安全保障省は21日、国内へのエボラ出血熱の流入を阻止するため、流行地である西アフリカ3カ国からの渡航者の入国窓口を国内5空港に限定すると発表した。22日から実施に移す。 入国窓口となるのは、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港やシカゴのオヘア空港など。いずれの空港も、リベリア、シエラレオネ、ギニアの西アフリカ3カ国からの渡航者全員を対象に体温測定を行うなど、検疫体制を強化している。

 

参考
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014102200033
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6135727
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141022-00000008-reut-m_est

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