【エボラ出血熱】感染1万人に迫る=死者も5000人に迫る!

【エボラ出血熱】感染1万人に迫る=死者も5000人に迫る!
怖いのは皮膚の見えない傷口からのウイルス侵入
怖いのは皮膚の見えない傷口からのウイルス侵入

エボラについて1つ、怖いのは皮膚の見えない傷口からのウイルス侵入と粘膜からの吸収による感染だろう。
過去には、こんなケースもあったらしい。
「76年にイギリスの研究所で男性の研究者が誤って感染したケースでは、血液、尿、便などは発症後9日以降は『陰性』になったのに、精液だけは61日後まで『陽性』だった」こうした状況で、もし性交渉をすれば感染してしまう。
もし、完治したとしても少しの間は性交渉は控えた方がいいだろう。

西アフリカを中心に感染拡大が止まらずスペインに続き米国にも飛び火し始めたエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は22日、世界の感染者が疑い例を含め19日までに計9936人、死者は4877人に達したと発表した。
 感染者は1万人、死者は5000人を目前にする水準に迫っている。
 感染者が出ていたセネガルとナイジェリア両国では最近「終息宣言」が出て、わずかながら明るい兆候もある。しかし、リベリア、シエラレオネ、ギニアの主要3カ国では加速度的な感染拡大の勢いに衰えが見えない。
 国別の死者は、リベリアが2705人、シエラレオネ1259人、ギニア904人、米国1人。終息宣言が出たナイジェリアでも8人が犠牲になった。
 一方、感染が集中する西アフリカ3カ国では国難に直面する中、感染に関する集計が遅れている。実際の感染者・死者数はさらに多いとみられている。
 また、感染者のうち医療関係者は計443人、死者は244人で、過酷な医療現場の犠牲の大きさが目立つ。西アフリカ3カ国では依然、病床が全く足りていない。特にリベリアでは現在ある病床は必要数の23%、シエラレオネも29%にとどまっている。

エボラ検査拒否で暴動に=2人死亡、10人負傷―シエラレオネ
西アフリカ・シエラレオネの東部コイドゥで21日、エボラ出血熱に対処する医療チームが、感染が疑われた90歳の女性から血液検査のため採血しようとしたところ、抗議する群衆らによる暴動に発展し、2人が死亡、10人が負傷した。
現地の医師が22日、AFP通信に明らかにした。
暴徒らは女性がエボラ熱に感染しているとの疑いに腹を立て、採血を阻止。なたを振りかざして医療チームの警備員らと衝突したという。

日本での対応は?
エボラ熱の「診断」は、患者の血液の遺伝子検査などによる。ただ、厚労省結核感染症課は「ウイルスの詳しい種類などを知るには、エボラウイルスそのものを分離して調べる必要がある」と言う。それができるのは最高度の安全設備を持つ「バイオ・セーフティー・レベル(BSL)4」対応の施設だが、国内にはない。BSLとはWHOが示す、ウイルスの危険度に応じて求められる施設の基準だ。

3月に日本学術会議・総合微生物科学分科会が出した提言「我が国のBSL4施設の必要性について」によると、同施設は世界19カ国に40以上ある一方、国内では東京都内と茨城県内の2カ所に設備はあるものの「地域住民の同意が得られず、稼働していない」という。提言のとりまとめに携わった柳雄介・九州大大学院医学研究院教授は「通常のエボラ熱ならBSL3の施設で診断できるが、(ウイルスが変異して)未知の型だった場合、BSL4施設で分離しない限り確定診断は不可能。治療薬やワクチンの開発といった国際貢献のためにも施設を置くべきです」と話す。

参考
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141022-00000044-mai-sctch
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141022-00000140-jij-m_est
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141023-00000019-jij-int

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