モスクワ地下鉄開業
モスクワ地下鉄公社(ГУП )は
ロシアの首都モスクワの地下鉄である。
1957年から1992年までレーニン記念モスクワ地下鉄と称した。
世界の地下鉄の年間輸送人員においては、
世界一の東京の地下鉄に続いて利用客の多い地下鉄となっている。
概要
現在のモスクワ地下鉄(国有企業)は全長327.5キロ(203.5マイル)、12ラインと196の駅で構成されている。
多くの駅で社会主義リアリズムの様式に沿った豪華な装飾が施されていることでも知られており、他国の地下鉄とは対照的に美術館または宮殿のような雰囲気である。
今までに多くの駅名が変更されており、数回に亘って改名された駅もある。
当初は、モスクワ地下鉄自体も、敷設に寄与したラーザリ・カガノーヴィチの名を冠していた
モスクワ地下鉄は1935年5月15日午前07:00に全長は11キロ(6.8マイルで13駅)で開業された。
当初はオホトニ・リャトからソコルニキで運営(1)され、その後クリトゥールイ公園(2)とスモレンスカヤ方面(3)へ分岐しました。
スモレンスカヤ方面に分岐された地下鉄ラインは1937年3月、西方に拡張され、キエフスカヤ(キエフ駅)(4)が出来ました。
その後、増改築され1954年に今のキエフ駅が完成。
最初に出来た地下鉄路線はスモレンスキーメトロ橋(5)(地下鉄橋)でモスクワ川の上を横断している。
また、2015年05月12日にモスクワの地下鉄の長さは5~6年で1.5倍に延長されると、モスクワの都市政策と建設を担当するマラト・フスヌリン副市長が記者団に明らかにした。
現在、線路65キロ、30駅が建設段階にあるという。
地下鉄の建設プログラムは2020年まで作成されている。
副市長は
「我々は今年の末までに作業の全範囲の設計を完了させる。これは地下鉄約180キロの延長分となる」
と語った。
モスクワ地下鉄マップ(英語版)
モスクワ地下鉄マップ(ロシア語版)
特徴
環状5号線の駅は特に豪華な装飾で有名。
車内アナウンスはモスクワ中心部の駅に向かって運転する際、男性の声のアナウンスが流れ、中心部から遠ざかる運転の際には、女性の声でアナウンスが流れる。
また、環状線では、時計回りの方向は、男性アナウンスを使用し、反時計回りの方向は女性アナウンスを使用。
列車間の最小間隔は、朝と夕方のラッシュの時間帯は90秒である。
営業時間は、基本的には午前5:25~午前1:00。
正確な開業時間は、最初の列車の到着に応じて異なるがすべてのステーションがメンテナンスのため午前1:00に入り口を閉め始める。
これだけ多くの人が使用すると、事件や事故も起こる。
事故・事件
爆破テロ
2004年2月6日午前8時30分(日本時間午後2時30分)ザモスクヴォレーツカヤ線(2号線)でアフトザボツカヤ駅からバベレツカヤ駅に向かっていた電車が突如爆発。
40人が死亡、負傷者100人を出す大惨事となった。
当初はチェチェン独立派のテログループの仕業と思われたが、後にイスラム過激派のカルチャイ・チェルケス共和国人の自爆テロであると結論づけられた。
モスクワ停電事故
2005年5月25日、モスクワ停電が起き、数本の地下鉄が運行を停止した。
ソコーリニチェスカヤ線、ザモスクヴォレーツカヤ線の一部などでは運行を継続できたが、カホーフスカヤ線(11号線)やブートフスカヤ線(L1号線)では全線が運休した。
中でも影響が甚大だったのはザモスクヴォレーツカヤ線(2号線)とセレプホーフスカ=チミリャーゼフスカヤ線(9号線)であり、市の南部のトンネル内で車両が立ち往生し、それにより交通がマヒするなどの影響が出た。
看板事故
2006年3月19日、ザモスクヴォレーツカヤ線(2号線)ソコル駅ーヴォイコフスカヤ駅間の地上で、無許可で行われていた屋外広告の設置工事で、杭基礎が地下鉄トンネルを貫通してしまい、トンネル構造物の一部が走行中の電車に落下した。
この事故による怪我人は幸いにも出なかった。
爆破テロ
2010年3月29日、ラッシュアワー時のソコーリニチェスカヤ線(1号線)で連続爆破テロが起き、少なくとも死者40人負傷者102人の被害者が出ている。
最初の爆発はルビャンカ駅、現地時間午前7時56分に発生。
少なくとも24人の死者が確認されており、そのうち14人は爆発が起きたとされる二両目の乗客であった。
二度目の爆発は最初の爆発のおよそ40分後、現地時間午前8時38分に同じソコーリニチェスカヤ線のパルク=クリトゥーリ駅で起き、この爆発では12人の死者が出たと報道されている。
脱線事故
2014年7月15日午前8:40頃、アルバーツコ=ポクローフスカヤ線(3号線)パルク=ポビェディ(勝利公園)駅を発車直後、カリーニンスカヤ線(8号線)延伸のため駅西側に設置された転轍機で脱線。
死者23人。
都市伝説
メトロ-2
メトロ-2とは、モスクワ地下鉄に沿うように建設されたとされる、核戦争時の緊急避難シェルターおよびそこに通じる専用路線の俗称である。
路線の存在は公には発表されておらず、その規模も不明であるが、モスクワ市内の軍の重要拠点と行政機関を結び、市外へと脱出できるよう建設されたとされるその路線の総延長は、メトロ本線にも匹敵するものと予想される。
実際に、モスクワ市内にはメトロ本線とは別に作られた立坑や、用途不明の隔離扉なども存在している。
メトロ-2は実在するのだろうか。。。
抜粋
http://my-tiny.com/cnos(wikipedia)
http://sptnkne.ws/k8U(Sputnik)より