【今日の歴史】1984年8月30日の事

【今日の歴史】1984年8月30日の事
シャトルの打ち上げの様子 左から順番にコロンビア・チャレンジャー・ディスカバリー・アトランティス・エンデバー
シャトルの打ち上げの様子 左から順番にコロンビア・チャレンジャー・ディスカバリー・アトランティス・エンデバー

「ディスカバリー」が初打ち上げ

ディスカバリー(NASA型名:OV-103)はスペースシャトルのオービタである。
コロンビア、チャレンジャーに続いて、1984年8月30日に打ち上げられた3機目のオービタである。
オービタ、オービター(Orbiter、軌道船)とは、スペースシャトルを構成するモジュールの内、実際に宇宙と地上を往還する宇宙船本体部分である。
ちなみに、パスファインダー (Pathfinder) とは、NASAが作ったスペースシャトル取扱確認用のオービタの模型と、日本企業が作った展示用のオービタの模型の、双方につけられた名称である。

名前の由来
「ディスカバリー」は「発見する」というような意味であることから、大航海時代より多くの探検船に使われている。
例えば、南太平洋を航海しハワイ諸島に到達したジェームズ・クックが最後の航海に用いた帆船の一つが「ディスカバリー」(第一回航海に用いた帆船は「エンデバー」)だった。
またハドソン湾を探検したヘンリー・ハドソン、北極探検を行った英国王立地理院が用いた船などに「ディスカバリー」の船名が見られる。

エンタープライズ(Enterprise) – 実験機、宇宙飛行能力を持たない。現在はスミソニアン協会によってワシントン・ダレス国際空港に隣接する国立航空宇宙博物館別館に展示されている。退役後のディスカバリーが同館で展示されることに伴い、ニューヨークのイントレピッド海上航空宇宙博物館に移されることになっている。

コロンビア(Columbia) – 1981年4月12日初飛行。2003年2月1日、28回目の飛行での大気圏再突入後に空中分解事故で失われた。
チャレンジャー(Challenger) – 1983年4月4日初飛行。1986年1月28日、10回目の打ち上げ時に打ち上げ73秒後に爆発事故で喪失。
ディスカバリー(Discovery) – 1984年8月30日初飛行。チャレンジャー号とコロンビア号の両方の事故の後の飛行再開時に使用された。2011年3月退役。
アトランティス(Atlantis) – 1985年10月3日初飛行。2010年5月の飛行で退役予定だったが、2011年7月に変更された(これがスペースシャトルの最終飛行となった)。
エンデバー(Endeavour) – 1992年5月7日初飛行。失われたチャレンジャー号の代わりに新たに建造されたオービタ。2011年6月退役。

スペースシャトル「ディスカバリー」のラストフライト
スペースシャトル「ディスカバリー」のラストフライト

1988年に86年のチャレンジャーの爆発事故以降初めて打ち上げられた。
さらに2003年のコロンビアの空中分解事故の後、続けて打ち上げられた(2005年)。
打ち上げは成功したものの、宇宙での活動中に断熱材が剥がれる事故が発生した。しかし問題はないと判断され、ディスカバリーは予定通りに無事帰還した。
なおこの時、日本人の野口聡一も搭乗していた。

スペースシャトル「ディスカバリー」最後の打ち上げ(船首部分)
スペースシャトル「ディスカバリー」最後の打ち上げ(船首部分)

ディスカバリーはその後も運用を続け、2010年末までに38回の運用が行われている。ディスカバリーは38回の飛行において、宇宙滞在 322 日、 5,247周回飛行しており、これはスペースシャトルの中で最多の飛行回数である。
2011年3月9日米東部時間11時57分に、39回目の飛行ミッションとなるSTS-133からケネディ宇宙センターに帰還して引退した。

豆知識
2001年宇宙の旅に登場する木星探査船の名前もディスカバリーである。
奇しくもスペースシャトル史上2度の大事故の後の初飛行はいずれもこの機体である。
退役後はエンタープライズに代わり、国立航空宇宙博物館別館に展示される。

抜粋:http://ul.lc/4wcg(wikipedia)より





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