【今日の歴史】1173年8月9日の事【傾けたもん勝ち?】

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ピサ大聖堂とピサの斜塔撮影:TO-TO氏
ピサ大聖堂とピサの斜塔
撮影:TO-TO氏

ピサの斜塔が着工

ピサの斜塔
ピサのしゃとう
イタリア語: Torre di Pisa
英語:the Leaning Tower of Pisa

イタリアのピサ市にある
ピサ大聖堂の鐘楼であり、
世界遺産「ピサのドゥオモ広場」
構成する観光スポットである。

概要
高さは地上55m階段297段あり、重量14,453t、地盤にかかる平均応力50.7tf/m2と見積もられている。

一時、傾斜の増大と倒壊の危惧があったがその後の処置により、当分問題ないと判断されている。

傾斜の原因は、1990年から改修工事前に行われた地質調査によれば、地盤の土質が極めて不均質であったことである。

南側の土質相対的にやわらかく年月を経るうちに傾き始め、それにより回転モーメントが増大してますます地盤に対する負担が大きくなり、結果的には塔の南側が大きく沈下するという事態に陥ったのである。

工期は
第1工期1173年 – 1178年
第2工期1272年 – 1278年
第3工期1360年 – 1372年
工期間隔が非常に長い。

というのも、1173年8月9日の着工時には鉛直であったが、第1工期後には既に塔が傾きはじめ第2工期でややその傾斜を修正しつつ建設が再開されたものの、その傾きはなおも止まらず第3工期を迎えたのである。

傾斜が修正できなかったため最上階層のみ鉛直に建てられている。

オリジナルの建築計画上では現在あるものよりも遥かに高い鐘楼ができる予定であったという。

しかし「ピサの斜塔」として世界で最も有名な不等沈下の事例として現在もその姿を保つこととなった。

かつては一時立ち入り禁止となった時期もあったものの現在では塔が安定したため有料で最上階まで階段で登ることが出来る。

ただし混雑するために人数制限があり、入場券の枚数は限られている。

また通路が狭いので大きな荷物は持ち込むことはできない。

豆知識
長らく世界中で最も傾斜している建物と認識されていたが、ギネスブックは15世紀に建造されたドイツ北西部エムデンの付近にある教会の尖塔(ズールフーゼンの斜塔)の方が傾斜していると判定した。

2009年のギネスブックからはピサの斜塔に代わって、ズールフーゼン教会の斜塔が掲載される事となった。

ズールフーゼン教会出典:Wikimedia Commons(GFDL)
ズールフーゼン教会
出典:Wikimedia Commons(GFDL)

2010年6月にはアラブ首長国連邦アブダビにあるキャピタルゲートビル(35階建てビル)が傾斜角約18度であるとしてギネスブック世界記録に認定された。

キャピタルゲートビルに関しては写真を載せられない…。
m(__)m

ただしピサの斜塔と違いこちらは意図的に傾斜させている

2008年5月28日、監視担当のエンジニアで地質学者でもあるミケレ・ジャミオルコウスキ教授により、少なくともあと300年は倒れる危険がないとの見解が示されている。

5.5度傾いていたが1990年から2001年の間に行われた工事によって、現在は約3.99度に是正されている。

かつてのガリレオの実験に対して行われた異端審問の弾圧に関連してローマ法王が侘びの公式声明を塔の頂上にて行った事も有名。

抜粋:http://ul.lc/4utg(wikipedia)より

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