“ランドサット1号”
出典: Wikimedia Commons
ランドサット1号打ち上げ
当初の名前は、
Earth Resources Technology Satellite 1
概要
ランドサット (LANDSAT) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) などが打ち上げている人工衛星である。
種類としては、地球観測衛星にあたる。
複数の波長における光学観測により、地球環境を観測することを目的としている。
1972年に1号機が打ち上げられて以来、8号機まで打ち上げられており、非常に多くの画像を撮影してきた。
それらの画像は、一般科学のみならず、農業や都市計画、安全保障分野にまで活用されている。
ランドサット1号
Landsat 1はアメリカ合衆国の地球観測衛星。
ランドサット計画の初号機であり、元々は地球資源技術衛星1号“Earth Resources Technology Satellite 1”とされていた。
ニンバス4の近代化版であり、1972年7月23日にヴァンデンバーグ空軍基地からデルタ900で打ち上げられた。
ヴァンデンバーグ空軍基地
Vandenberg Air Force Base
アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるアメリカ空軍の基地。
カリフォルニア州の南部、サンタバーバラ郡にあり、ミサイル・ロケットの射場となっている。
役割
農業、森林資源、地質、鉱物資源、水、水資源、地理、地図作成、環境汚染、海洋学、海洋資源、気象現象などの幅広い分野に関する情報を収集するのための地上観測プラットフォームとして安定して利用できるように近極軌道をとっている。
装備
これらの目標を達成するために、可視光、近赤外線画像撮影用の3台のリターンビームビジコンカメラ(RBV)、放射測定画像用の4チャンネルマルチスペクトルスキャナー(MSS)、各個地上局を中継して中央収集局にデータを蓄積するデータ収集システムなどが搭載された。
また、2機の広帯域ビデオテープレコーダを搭載しておりスキャナかカメラのデータを30分まで保存可能で、宇宙機のセンサーにニアグローバルなカバー能力を与えていた。
またフロンガス推進システムと複合された地平線走査装置、太陽センサー、コマンドアンテナからなる改良型の姿勢制御システムによって三軸のいずれも±0.7度で姿勢維持が可能だった。
段取り、高度、センサーパフォーマンスデータのための通信には154.2MHzと2106.4MHzで運用されるコマンドサブシステムやPCM狭帯域のテレメトリーサブシステムが含まれた。
3台のRBVカメラシステムはリアルタイムとテープレコーダーの両方のモードで2265.5MHzで通信しており、このときMSSからの情報は2229.5MHzからの20MHzの無線周波数帯域に拘束された。
軌道平面の累積歳差によってほぼ一日中の太陽光へ曝露され、宇宙機が過加熱となったため、1978年1月6日に観測が打ち切られた。
豆知識
1976年、ランドサット1号はカナダ東海岸の20km沖に小さな無人島を発見し、この島はこのことに因んで衛星の名をとってランドサット島と名づけられた。
抜粋:http://ul.lc/4t8s(wikipedia)より