【エボラ熱】流行拡大のシエラレオネで「国民的英雄」の医師死亡!

【エボラ熱】流行拡大のシエラレオネで「国民的英雄」の医師死亡!
エボラ出血熱の感染経路
エボラ出血熱の感染経路

潜伏期間は感染から2~21日、血液検査でしかわからない。であるのにも関わらず、水際でどうやって食い止めるのだろうか?体液で感染するのはわかったのだが、それについてはカーン医師は細心の注意をしていただろう。それに、パトリック・ソーヤー氏はリベリアのどこで重病人の体液に接触してしまったのだろうか?
ウィルス単体ではどのくらい生き続けることが出来るのか?兎に角、変異はおこしてほしくない。

エボラ出血熱の感染が過去最悪の規模で拡大する西アフリカのシエラレオネで29日、医療チームを率いていたシェイク・ウマル・カーン医師(39)が感染により死亡した。
カーン医師は同国保健省から「国民的英雄」と称えられていた医師で、これまでに感染者100人以上の治療に当たっていた。先週に感染していることが発表され、「国境なき医師団(MSF)」が運営する治療施設に移されていた。
世界保健機関(WHO)によると、エボラ熱が今年2月に流行して以降、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国で、感染が確認または疑われる死者は672人に上っている

現在のエボラ出血熱の流行は、過去最大級の規模と言われている。世界保健機関(WHO)によると、今年2月以降1100人近い人々がウイルスに感染し、少なくとも672人が死亡している。この数字にはまだ、ある死亡例が含まれていない。25日に死亡したリベリア政府関係者だ。世界の公衆衛生の当局はこうしたケースを恐れていた。

Q:リベリアの政府関係者パトリック・ソーヤー氏の死亡がとりわけ気掛かりなのはなぜか

A:ソーヤー氏は、アフリカ最大の都市であるナイジェリアのラゴスに到着して間もなく死亡した。ラゴスには2100万人近くが暮らしている。同氏は航空機でリベリアの首都モンロビアからラゴスに入った。リベリアでは少なくとも129人がエボラ出血熱で死亡している。WHOは、エボラ出血熱がリベリアや、最も被害を受けているもう2カ国、つまりギニア(313人が死亡)とシエラレオネ(224人が死亡)から近隣諸国に広がる可能性があると警告してきた。また、エボラ出血熱にかかった人が航空機で移動すれば、アフリカ以外に広がる可能性が高まる。

Q:ソーヤー氏は誰かにうつしたのか

A:それは分からない。エボラ出血熱は体液との接触を通じて広がる。不幸中の幸いなのは、彼が症状を示してラゴスに到着した直後に隔離されたことだ。

Q:エボラ出血熱の症状は?

A:初期は他の多くの病気の症状と似ている。発熱やのどの痛みなどだ。これがエボラ感染者の渡航、とりわけ検査システムが脆弱(ぜいじゃく)な国々からの渡航を防ぐのが難しい理由だ。リベリアの大統領は、葬儀などの大規模な集会を禁じる措置を取っているほか、医療関係者を派遣して空港を通過する旅客のチェックを行わせている。

Q:感染を調べるにはどのような方法があるか

A:簡単な方法はない。エボラ出血熱は血液検査で診断され、通常は数日かかる。特別の研究所で確認する必要があるからだ。潜伏期間は感染から2~21日。目からの出血など激しい症状が現れ急死するケースも多い。

Q:どのくらい感染しやすいのか

A:医療関係者はエボラ出血熱感染の深刻なリスクにさらされている。この病は体液との接触を通じて感染するからだ。27日にはリベリアで最も著名な医師の1人がエボラ出血熱で死亡したほか、米国の救援活動従事者2人が感染したと報じられた。シエラレオネでは先週、エボラ出血熱の治療で最も実績のあるカーン医師が発病したが29日、死亡した。

Q:西側諸国も心配すべきか

A:現在のところ、エボラ出血熱はアフリカに限定されている。しかし、感染したリベリアの政府当局者が航空機に搭乗して別の国に移動したケースがあるだけに、感染拡大の恐れは大きくなっている

パトリック・ソーヤー氏は娘の誕生日を祝うため米ミネソタ州の自宅に帰宅する途上にあったという。米当局は、米国で感染が広がる可能性は低いと強調している。

リベリア財務省幹部だったパトリック・ソーヤー氏は、米国に戻る前に会議に出席するためラゴスに到着し、飛行機から降りたところで倒れた。リベリアでエボラ出血熱に感染していたことが分かり、7月20日にナイジェリアの隔離病棟に入院して、5日後に死亡した。

パトリック・ソーヤー氏は妻と共に米国の市民権を獲得してミネソタ州に住んでいた。3人の娘は米国生まれだった。西アフリカのエボラ出血熱流行で米国人が死亡したのは初めて。

それまでエボラ出血熱の流行は西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国にとどまっていたが、この3カ国以外で症例が確認されたのはパトリック・ソーヤー氏が初めてだった

安全を期すため緊急に必要としない要員にリベリアからの出国を指示したと発表。出国のタイミングや行き先については検討中としている。

一方、米疾病対策センター(CDC)は28日、米国でエボラ出血熱が流行する可能性について「重大な危険はない」と強調した。

国境なき医師団の専門家は、これまでエボラ出血熱の感染が先進国に広がったケースは確認されていないと説明。「ウイルスは一般的に、高熱などの重い症状がある患者から感染する。だがそうした状況で渡航はしない」「たとえ先進国に渡航してから発症したとしても、管理が行き届いた病院に入院できるので他人に感染させる可能性は極めて低い」と話す。

CDCの検疫専門家も、そうしたケースがあれば衛生当局が発見して患者の接触先をすべて突き止め、それ以上の感染拡大を防ぐことができると指摘した

感染を防ぐためにはエボラ出血熱が流行している地域への渡航を避けるのが最も確実だと専門家は話し、もし最近渡航した人でエボラ出血熱と一致する症状が出た場合は直ちに医師に相談するようアドバイスしている。

参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140730-00000042-reut-m_est
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140730-00007097-wsj-int&pos=1
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140730-35051588-cnn-int

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