「ロシア・トゥデイ」女性キャスターの勇気ある政治批判!

「ロシア・トゥデイ」女性キャスターの勇気ある政治批判!

「ロシア・トゥデイ」はロシア政府が運営し、世界100カ国以上で放送している外国語チャンネルです。 その番組の後半で、緊迫するウクライナ情勢にからみ、女性キャスター(アビー・マーティン)は政府を痛烈に批判しました。
その内容は・・・。 「ここで働いているからといって、私に独立した編集権がないというわけではない。主権国家が別国に干渉することに、私がいかに強く反対しているか、いくら言っても言い足りない。今回ロシアがやったことは悪い。軍事介入は決して解決にはなりません。」と、ロシア軍のクリミア占拠について明確に批判しました。
これは、非常に異例なことであり、私は彼女の報道への誠実さと勇気を讃えたいと思います。

 

 

しかし、気がかりなことが1つだけ有ります。 彼女がこの先どうなるかです。 折しも、ロシアは情勢不安の真只中にあり、日本と同じように右寄り・左寄りというのも有ります。 もちろん、政府を批判しているのですから圧力がかかることも考えられます。 過去には、ロシアの女性バンド「Pussy Riot」が、プーチン批判ソングを演奏した事を理由に当局に逮捕され、米歌手マドンナや英歌手ポール・マッカートニーら大物ミュージシャンから寛大な措置を求める声も虚しく、禁錮2年の実刑判決になった事例もあります。このような国での政治批判は危険と隣り合わせです。彼女は今後もプーチン政権寄りの放送をすることで知られている「ロシア・トゥデイ」のニュースキャスターとして生き続ける事ができるのか心配でなりません。
彼女は最後に「私たちに今できることは、平和的な解決を願い、大国間の本格的な冷戦を防ぐことです。その時まで私は真実を伝えます。お休みなさい。また明日・・・」と、言っています。 この言葉通り、これからも真実を伝えていってほしいと思います!

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