【エボラ出血熱】封じ込め難航「今エボラが勝利しつつある」

【エボラ出血熱】封じ込め難航「今エボラが勝利しつつある」
WHOなどの研究チームは、感染者が11月初めまでに2万人に上り、死者は1万人を超えると推計
WHOなどの研究チームは、感染者が11月初めまでに2万人に上り、死者は1万人を超えると推計

とうとう死者が3000人を超えてしまった。
以前も書いたが、すでに手に負えない状況となっている。感
染者数の7割が完全な治療を受けられれば、感染症は縮小の方向へ進んでいくと言われているが、今の状況は治療を受けることができているのはわずか18%、2割に満たない。
これで拡大を防げとういう方が土台無理な話。
アメリカやその他の国では危機的事態だと報道されたりしているが、日本は何故この事を隠そうとするのだろうか?
人類にとって本当に危険な状態になっているんだよ?

 西アフリカで感染拡大が続くエボラ出血熱をめぐり25日に国連本部で開かれたハイレベル会合で、オバマ米大統領は「地球規模の安全保障に対する脅威だ」と強調した。
死者約1700人と事態が最も深刻なリベリアのサーリーフ大統領は「我が国は最大の難問に直面している」と報告。
西アフリカで活動する「国境なき医師団(MSF)」のジョアンヌ・リュー会長は、現地では「保健医療体制が崩壊している」と指摘し「今、エボラが勝利しつつある」と、早急な支援の必要性を訴えた。

世界保健機関(WHO)は25日、死者が2917人、疑いを含む感染者が計6263人に達したと発表。
だが、米疾病対策センター(CDC)は、最も流行しているリベリアとシエラレオネの2カ国で、最悪の場合、感染者数が今月末までに計2万1000人、来年1月下旬までに計140万人に上る恐れを指摘した。

CDCは、患者の7割程度を医療施設に収容させるなどの感染症対策を講じれば、事態の収束は可能だとしている。
だが、長年の内戦で医療設備などが不十分なリベリア、シエラレオネでは、患者の受け入れや適切な治療が進んでいない。

米ニューヨーク・タイムズ紙はリベリアで適切な措置を受けている患者は全体の18%と伝えている。
MSFのリュー会長によると、同国の首都モンロビアに設けた治療センターでは「毎朝、夜間に亡くなった人の数しか新たに受け入れることができず、患者は家に戻り感染を広げている」と、隔離施設の拡充を訴えた。

特効薬がないため、感染国は人の往来制限による封じ込めに躍起だ。
シエラレオネでは25日、新たに3地区を隔離地区に指定。約120万人に影響が出るとみられ、以前に指定された2地区と合わせると、約600万人の人口の3分の1以上が往来を制限される計算になる。
ただ、こうしたやり方は「非人道的だ」との批判もあり、隔離施設の襲撃事件が起きた国もある。

シエラレオネでは19日から3日間、全土を外出禁止とし世帯調査や啓発活動を集中実施。
AFP通信によると、約100体の遺体と感染者約200人が新たに見つかった。

また、西アフリカ各国では、家族でみとる習慣が強く残るため、患者の隔離などを巡り医療機関などへの反発も一部で強まっている。
ギニアでは23日、遺体を収容していた赤十字スタッフが住民に襲撃されて1人が負傷。
また、医療関係者ら8人が住民に殺害される事件も起きており、封じ込め対策を難しくしている。

一方、WHOなどはワクチンや新薬の検証や開発を急いでいる。
富士フイルムは26日、グループの富山化学工業が開発した抗インフルエンザ薬が、フランスの病院で患者に投与されたと発表した。
患者はフランス人の女性看護師で、リベリアで医療活動中に感染した。
同社はフランスの政府機関から依頼を受け、日本政府と協議し薬を提供した。

WHOなどの研究チームは、感染者が11月初めまでに2万人に上り、死者は1万人を超えると推計。感染が広がっている3か国では、医療施設や医療従事者が不足し、感染者の隔離などが追いつかず、死者数の増加に歯止めがかからない状況だ。

一方、WHOは、試験中のワクチンについて、11月予定だったものが、来年1月からとの見通しと発表した。
回復患者の血清を投与し、免疫力を高める治療法も推進するという。

参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140927-00000007-mai-int







科学・医学カテゴリの最新記事

Verified by MonsterInsights