
298人が死亡したウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜事件で、オバマ米大統領は18日、英国のキャメロン首相、ドイツのメルケル首相と個別に電話協議し、ロシアへの制裁強化の可能性を協議した。米国防総省のカービー報道官は、同機を撃墜した地対空ミサイルがロシア製「BUK(SA11)」だったことを示す「非常に強力な証拠がある」と述べるなど、米政府はロシアへの非難姿勢を強めている。
オバマ氏はこれに先立つ記者会見で、事件について「ロシアの支援により起きたことだ」と述べ、ミサイル発射が疑われる親ロシア派武装勢力に支援を続けるロシアを痛烈に批判した。
14日にウクライナ軍の輸送機が撃墜されたことなども挙げて「洗練された装備や訓練がなければ軍用機を撃墜することはできない。それはロシアが提供している」とし、親露派支援を続ければ制裁をさらに強化する考えを示した。ロシアと親露派、ウクライナに即時停戦を受け入れるようにも求め、犠牲者に少なくとも1人の米国人が含まれていることを明らかにした。
一方で、カービー氏はミサイル発射について「ロシア軍部隊なのか、親露派なのか、ロシアから国境を越えて持ち込まれ親露派に手渡されたものなのか分からない」との認識も示した。
BUK(SA11)スペック
射程距離:30~35000m 射程高度:25~22000m
弾頭:HE 破片効果弾頭(70kg) 速度:マッハ3
誘導方式:セミアクティブレーダー誘導
ジェット機、ヘリコプター、航空機、巡航ミサイルの迎撃に使用
また、同国東部ドネツク州当局は19日、親ロシア派武装集団が機体の破片や残骸を許可なく墜落現場から運び去ったと発表した。
全欧安保協力機構(OSCE)の監視団は18日、墜落現場での状況把握の作業を妨害されており、親露派武装集団による妨害や証拠隠蔽の疑惑が浮上している。
ドネツク州当局によると、残骸などの運び出しは19日未明、トラックで行われた。遺体の確認作業をしていたウクライナ政府職員を現場から立ち去らせ、38人の遺体も搬出したという。同当局者は「国際的な犯罪の証拠を隠滅しようとしている」と非難。事件への関与を示す物証を押収させないようにしたとみている。
ウクライナ治安当局の防諜(ぼうちょう)部門の責任者、ビタリ・ナイダ氏は19日の記者会見で、同機を撃墜したとされる地対空ミサイル「ブク(BUK)」を「ロシア人が操作していた。説得力のある証拠がある」と話した。さらに、ロシア領から持ち込まれたブクが撃墜後にウクライナ領から持ち出されたと説明した。
参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140719-00000527-san-n_ame
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