【AKB襲撃事件】容疑者の「デマ写真」 拡散した人の責任は?

【AKB襲撃事件】容疑者の「デマ写真」 拡散した人の責任は?
デマを流した人物が、何らかの罪に問われることはあるのだろうか。また、確認もせずに、そのままリツイートした人の責任はどうだろうか。
デマを流した人物が、何らかの罪に問われることはあるのだろうか。また、確認もせずに、そのままリツイートした人の責任はどうだろうか。

だから、私はこの手の記事はすぐに載せず、様子を見て確認してから載せるようにしている。
今回も当初スルーしていたのはこのためだ。できるだけ皆に正確な情報を伝えたいが私のブログの目指しているところでもある。これでも考えてるんですよ?w

人気アイドルグループAKB48のメンバーらが岩手県の握手会で襲撃された事件。多くのファンにショックを与えたが、ツイッターでは、容疑者の顔写真と偽った画像が出回ったり、メンバーの死亡説が流れるなど、いくつもの悪質なデマが流されたようだ。

顔写真については、新聞やテレビが実際の容疑者の顔写真を報じると、ツイッターでも「昨日ツイッターで出てた画像と別人じゃん!」といった非難の声があがったが、すでに数多くリツイートされ、拡散したあとだった。

こうしたデマを流した人物が、何らかの罪に問われることはあるのだろうか。また、確認もせずに、そのままリツイートした人の責任はどうだろうか。ネットの中傷問題にくわしい清水陽平弁護士に聞いた。

【デマツイートは「名誉毀損」になりうる事がある】

「ネット上で他人を引っかけるようなデマを流すことは、ネット用語で『釣り』と言われたりもします。なかにはジョークで済ませられるものもありますが、他人の権利を侵害するような『釣り』行為は、許されるべきではありません。

今回流れた数多くのデマのなかには、『ある特定の人物』が犯人であるかのように受け止められかねないようなツイートもありました。こうしたデマを流すことは、名誉毀損となり、違法とみなされる可能性があります」

【どんな場合に名誉毀損になるのだろうか?】

「まず、事件とは無関係の人を『犯人呼ばわり』すれば、その人が犯罪に関与したかのような誤解を与え、社会的評価を低下させることになります。

一般論としては、他人の社会的評価を下げる表現であっても(1)その発言が公共の利害に関するもので、(2)発言の目的が公益を図ることで、さらに(3)発言内容が真実であるか、真実だと誤信したことに相当の理由がある場合であれば、名誉毀損は成立しません

しかし、無関係の人を犯人視するデマを積極的に流すことは、(2)や(3)を満たしません。そのため、このような行為は、刑法の名誉毀損罪に該当し、民法上も不法行為に該当するでしょう」

【リツイートをする前に「事実関係の確認」を!】

それでは、そうした発言をリツイートするなど、デマを「拡散」してしまった人にも何らかの責任が生じるのだろうか?

「そうですね。そうしたツイートを拡散した人にも、一定の責任が生じます。」

 「そうですね。つまり、リツイートをする際にも、きちんと事実関係を確認する必要があるということです」

清水弁護士はこのように述べ、悪質なデマ拡散に荷担してしまうことのないように、注意を呼びかけていた。

参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140527-00001562-bengocom-soci

 

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